コンクリートの耐久性向上!ザイペックスの特徴

コンクリート改質材「ザイペックス」の特徴とメリット

防水対策を何もしていないコンクリート構造物は、ひび割れ等からの漏水(水漏れ)により、寿命をまっとうできずに劣化してしまいます。「コンクリートだから50~60年は持つだろう」などと油断してはいけません。
こちらのページでは、コンクリート構造物の耐久性を向上させる「ザイペックス」の特徴についてご紹介します。

ザイペックスを使用するメリットはこちら
1 改質の深さが違う 2 既設にも新設にも対応 3 メンテナンスフリーで長寿命化
4 放射性物質にも耐える? 5 環境に優しい

ザイペックスとは?

ザイペックスは、当社で取り扱っているコンクリート改質材(無機質セメント結晶増殖材)の名称です。
コンクリートのなかに浸透し、「毛細管空隙」と呼ばれる微細な空隙やひび割れなどの欠陥部にセメント結晶を増殖させ、内部を緻密化することで防水性や耐久性を高めます。
表面に防水層を作るのではなく、コンクリートそのものに防水性を持たせるのが最大の特徴です。

その中で大きな働きをしているのが、ザイペックスの主成分である「触媒性化合物」です。
この触媒性化合物が空隙やひび割れのなかの水分を媒体としてカルシウムイオンを運び、セメントを結晶化させることでコンクリートを緻密化します。その効果は半永久的に持続するため、長きにわたってコンクリート構造物を劣化から守ることができるのです。

ザイペックスを使用するメリット

改質の深さが違う=コンクリートそのものを改質して防水機能を持たせる

ザイペックスを既設コンクリート構造物に塗布・吹付した場合、表面から約30cmの深さまで浸透し効果をもたらします。(※コンクリートの条件による)

既設にも新設にも対応

ザイペックスは既設・新設を問わず施工できます。コンクリート表面に塗布・吹付し、あるいは生コンクリートに混和するだけで、どちらでも防水性・耐久性の向上が期待できます。

メンテナンスフリーで長寿命化

ザイペックスには自己修復性があるので、防水効果は半永久的に継続します。
また、0.03%の塩化物イオンが含有されるコンクリートの場合、概ね10年程度で鉄筋の腐食が始まると言われていますが、例としてメンテナンスフリーで50年程度まで延ばすデータもあります。

ザイペックス防水は耐放射能

ザイペックスは、放射性水溶液の浸透抑止にも効果的であることが実験によって確認されています。
放射性物質によりザイペックスそのものが劣化してしまうこともありません。

環境に優しい

無機質粉体なので、有機化合物による環境汚染のリスクもありません。
環境への安全性は世界各国で認められており、飲料水施設でも採用されています。

ザイペックスの活用例

1 ザイペックスと地下構造物

地下構造物を打設する際には、常に「漏水(水漏れ)」の問題があります。
コンクリート壁の背面(外側)にたまっている水が、ジャンカ(コンクリートの打設不良によってセメントが漏れた状態)やひび割れなどから流れ込んでくるからです。
ひとつの穴を塞いだとしても、また別の欠陥部から漏水が発生。このため、最悪の場合は壁一面の修復を強いられることもあるのです。

ザイペックスは青函トンネルでも採用された実績があるため、漏水に対する効果は実証済み。
土壌のゆるさが不安視された地域の戸建住宅や商業施設にも用いられています。

コスト削減が可能 従来工法のひとつであるシート防水と比べて、ザイペックス工法なら材料費・仮設費を縮減することができます。

2 ザイペックスと塩害対策

四方を海に囲まれている日本では、沿岸部に主要な機能を持たせたコンクリート構造物が多くあります。
そしてその多くが、海水や潮風などを劣化の原因とする塩害(塩分が付着することで物質が急速に劣化する被害)によって大きなダメージを受けているのです。
塩化物の浸入によって内部の鉄筋が腐食すると、コンクリートの強度は著しく低下するため、早期の対策が欠かせません。

ザイペックスはひび割れ界面にもセメント結晶を増殖させるため、ひび割れを自動的に修復。これにより塩化物イオンの浸入を抑止します。

塩害抑止性能の効果 塩化物イオンの浸透の深さを実験した結果、ザイペックスを施工したコンクリート構造物は、無処理のものに比べて64%(浸透深度比)も改善が見られることが実証されています。

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