コンクリート構造物が
抱える問題と原因
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CONTENTS目に見えない劣化が進行する、コンクリート構造物の現実。
コンクリートは高い強度と耐久性を持つ一方で、環境条件や経年によって少しずつ劣化が進行します。
中性化・塩害・凍害・アルカリ骨材反応などの要因が複雑に絡み合い、ひび割れや鉄筋腐食等を引き起こします。
見た目では分からない“内部劣化”が、将来的に大規模な修繕や安全性低下へとつながることも少なくありません。
ここでは、コンクリートが抱える代表的な問題とその原因、そして長寿命化のために必要な考え方をご紹介します。
こんなお悩みありませんか?
ザイペックスが真価を発揮する8つの深刻な課題
繰り返す補修、止まらない漏水。コンクリートの“内側の問題”が原因かもしれません。
見た目がきれいでも、コンクリート内部では劣化が静かに進行しています。
コンクリート構造物を悩ませる、8つの代表的な課題を整理しました。
地下空間への
漏水を防ぐ

地下ピットやトンネル、マンホールなどの地下構造物には、高水圧や複雑な形状といった、メンブレン防水では完全止水が困難な要因が多く存在します。
わずかな継ぎ目やクラック(微細なひび)からピンホールから水が浸入し、止水工事を行っても再発するケースが多数。根本的な防水対策を講じなければ漏水は止まりません。地下構造物の内側から施工可能なザイペックスは多くの地下構造物で漏水に対応してまいりました。工期とコストを大幅に削減し、施設の早期復旧に寄与した実績があります。
中性化の進行を
抑える

二酸化炭素や酸性雨の影響でコンクリート内部のアルカリ性が失われ、防錆機能を持つ鉄筋表面を覆う酸化被膜(不動態皮膜)が破壊されます。鉄筋腐食が進行し、体積の増加によるひび割れが発生。外観では劣化がわかりにくく、気づいた時には補修や補強に多額の費用がかかることもあります。ザイペックスの緻密な結晶生成層が二酸化炭素の浸入を抑制し、中性化の進行を遅らせます。また、水密性の向上により、鉄筋腐食の原因となる水の浸入自体を阻止。これにより、構造物の耐久性を維持していきます。
凍害による損傷を
抑える

寒冷地では、凍結と融解の繰り返しによってコンクリートに含まれる水の体積変化で剥離や剥落(スケーリング・ポップアウト)、微細なひび割れといった劣化が起こります。これによる水の浸入は、鉄筋腐食やさらなる剥離も誘発。また、融雪剤などに含まれる塩分が鉄筋に到達しやすくなることで、塩害による鉄筋腐食を起こすといった複合劣化の要因にもなり、橋梁・道路・擁壁などのインフラでは特に深刻です。耐久性が著しく低下し、構造物の寿命が大幅に短縮します。ザイペックスは躯体深部へ浸透し続ける独自のメカニズムで結晶化を繰り返し、凍結融解による膨張圧を抑制します。
アルカリ骨材反応(ASR)の
進行を抑える

コンクリート内部のアルカリ成分と骨材中のシリカが反応し、水を吸収して膨張するゲル状の物質(アルカリシリカゲート)を生成します。それが水による内圧を発生させる「ASR(アルカリ骨材反応)」は、内部で進行し、表面を保護するだけでは抑制が難しい厄介な劣化現象です。結晶を生成し続けるザイペックスはASRの原因となる水の供給を抑制し続け、構造物の長寿命化に貢献します。
塩害による劣化を
抑える

潮風や海水に含まれる塩化物イオンがコンクリート内部に浸入し、鉄筋表面の不動態皮膜を破壊。
錆による鉄筋の膨張によって内部からひび割れや剥離が進行します。港湾・橋梁・護岸などでは、補修をしても再発を繰り返すケースが多く、維持管理費の増大につながっています。ザイペックスの自己修復メカニズムによってコンクリートを緻密化し続け、塩化物イオンの浸透を防ぎます。これにより鉄筋腐食の進行速度を大幅に低下させ、構造物自体の防錆性能の保持、塩害による複合劣化の抑止に繋がります。
ひび割れを自己修復し
劣化の連鎖を断つ

一般的なシート等の被膜による補修は、経年劣化や外力で再び生じるひび割れに追従できず、そこから水や酸素が侵入し再劣化を招く場合があります。 対してザイペックスは、コンクリート内部の未水和セメントと反応し結晶化させる「躯体改質」技術です。この結晶がひび割れをコンクリート深部へと閉塞して緻密化するため、劣化因子(水)の浸入を遮断し続けます。この自己修復能力が長期にわたり持続することで、補修の繰り返しを防ぎます。
計画外の修繕費が経営を
圧迫してしまう

不具合が起きてから直す「事後保全」の繰り返しでは、突発的な出費がかさみ、トータルの維持管理費が膨らむ傾向にあります。 対してザイペックスは、躯体そのものの耐久性を高める「予防保全」のアプローチです。コンクリート深部へと緻密化を繰り返し、将来の劣化リスクを未然に低減させることで、長期修繕計画の確実性を向上。結果として、建物の生涯費用であるライフサイクルコスト(LCC)の適正化に貢献します。
環境への配慮と
安全性

水槽・上水道施設・浄化槽などでは、安全性や環境基準への配慮が必須です。有機系防水材には化学物質の溶出リスクを持つ材料もあり、飲料水施設には不向きな場合も。ザイペックスはセメントと触媒性化合物で構成され、有害な有機物質を含みません。ザイペックスリキッドペネトレート(XLP)は飲料水への適用可能な安全性を証明しており、上水道施設や貯水槽などの重要インフラの安全確保と長寿命化の両立に貢献します。
なぜコンクリートは劣化するのか?
コンクリートは“硬い”が“永遠”ではない。
強度と耐久性を誇るコンクリートも、時間と環境の影響で変化します。その変化はすなわち劣化。私たちをとりまく水や酸素でさえ劣化の引き金となります。
外部からの浸入・内部での破壊。
コンクリートを蝕む二重苦

コンクリートは多孔質構造を持ち、外部から二酸化炭素や水、塩化物イオンなどが微細な空隙やひび割れから容易に浸入します。これにより、表面では中性化や凍害による剥離といった現象が、内部では鉄筋の酸化や腐食、骨材周辺のアルカリ骨材反応(ASR)といった化学反応が進行。錆による体積の増加でかかる内部応力やASRゲル膨張圧は、躯体を内部から破壊し、やがてひび割れや剥離となって表出します。
特に複数の劣化要因が絡み合う環境下では凍害×塩害といった複合劣化が発生し、劣化は加速します。構造物の表層と内部のどこでも静かに進行するこの「破壊の芽」を放置すれば、構造寿命は大きく短縮してしまいます。
コンクリートの劣化要因
さまざまな外的要因が、構造を蝕む。
中性化・塩害・凍害・化学的腐食など、複数の要因が連鎖して進行します。主な劣化現象を整理しました。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
| 劣化現象要因 | 主な原因・現象 | 結果 |
|---|---|---|
| 中性化 | 二酸化炭素や酸性雨の浸透 | 鉄筋の不動態皮膜の破壊による酸化・腐食(錆)の進行 鉄筋爆裂・ひび割れ・断面欠損 |
| 塩害 | 塩化物イオンの浸透 | 鉄筋の不動態皮膜の破壊による酸化・腐食(錆)の進行 鉄筋爆裂・ひび割れ・断面欠損 |
| 凍害 | 凍結融解の繰り返し | 微細ひび割れ・剥落・剥離(ポップアウト) |
| アルカリ骨材反応 | 骨材とアルカリの化学反応 | 骨材膨張によるひび割れ発生 |
| 化学的腐食 | 酸・硫化水素などの影響 | コンクリートの表層から内部までの浸食 |
| 摩耗・浸食 | 車両・流水などによる摩耗 | 表面欠損・洗堀(水流が削り取る現象)による 弱体化 |
これらの要因は単独ではなく、環境条件や構造特性により複合的に発生し、劣化を加速させます。
どうすれば劣化を抑止できるか?
防ぐのは「外側」だけではない。「深部」への浸透がコンクリートを強くする。
表面防水では再劣化を防ぎきれません。重要なのは、コンクリートの深部まで緻密化しコンクリートそのものに防水性を持たせることです。
劣化を防ぐ鍵は「躯体改質」

劣化の抑止には、コンクリート内部への水や酸素の移動を遮断することが効果的です。
外側を覆う防水材や塗装は、経年劣化や剥がれのリスクを伴うため、根本的な解決にはつながりにくい場合があります。躯体そのものを緻密化する「改質技術」によって、構造物自体が防水機能を持つ状態をつくることが重要です。
ザイペックス工法は、まさにその課題に応える革新的な解決策です。
塩害によるコンクリートの劣化について
塩が、コンクリートの“静かな敵”になる。
海岸・港湾・橋梁などでは、塩害による鉄筋腐食が深刻。効果的対策の選択が構造物の寿命を左右します。
塩化物イオンが引き起こす鉄筋腐食とその連鎖

塩害は、海水や潮風に含まれる塩化物イオンがコンクリート内部へ浸透し、鉄筋の不動態皮膜を破壊することで発生します。
腐食が進むと錆により鉄筋が膨張し、コンクリートがひび割れや剥離を起こします。特に沿岸部や融雪剤を多用する地域では顕著です。
ザイペックスは、コンクリートを深部まで緻密化し、塩化物イオンの浸入を抑止して塩害から構造物を守ります。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
| 劣化の段階 | 構造物の状態(塩害) | ザイペックスの 適用効果と優位性 |
目的とする維持管理 |
|---|---|---|---|
| 潜伏期 ( Initiation Period) |
塩化物イオンが鉄筋位置に未到達。コンクリート表面は健全に見えるが、塩分が静かに浸透中 | 予防保全:結晶生成層が塩化物イオンの浸入経路を物理的に遮断し、潜伏期を大幅に延長 | 長寿命化 (Time to Crackingの最大化) |
| 進展期 (Progression Period) |
塩化物イオンが鉄筋に到達し、微細な腐食が開始。内部に腐食生成物(錆)が生成され始めているが、外観に変化はない | 腐食抑制:水密性を極限まで高め、腐食反応に必要な水と酸素の供給を遮断し、腐食進行を減速 | 劣化の加速を抑止 (健全性の維持) |
| 加速期 (Acceleration Period) |
錆膨張による内部応力(膨張圧)が限界を超え、ひび割れが表面に発現。水の浸入が容易になり、劣化が急速に進行する | 自己治癒・改質:微細なひび割れに結晶が再成長し、水路を恒久的に閉塞。劣化の連鎖反応を停止させ、躯体機能を回復 | 機能回復 (補修後の耐久性担保) |
| 劣化期 (Deterioration Period) |
ひび割れ拡大、表面の剥離や鉄筋露出が発生。構造耐力や安全性の低下が懸念される | 補修後の緻密化:断面修復後に適用し、構造物全体を緻密化。残存塩分や残された微細なひび割れからの再劣化リスクを最小化 | 今後の予防保全 |



